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【繁殖力オバケ】オキザリス植えてはいけない理由と対処法

オキザリスは可愛らしい花を咲かせる人気の植物ですが、庭に植えてはいけないと言われることがあります。その理由は驚異的な繁殖力と、シュウ酸という毒性成分にあります。

この記事では、オキザリスを植えてはいけない具体的な理由から、既に植えてしまった場合の適切な対処法、安全に楽しむための栽培方法まで詳しく解説します。オキザリスの特徴を理解して、大切な庭を守りましょう。

この記事のポイント
  • オキザリスの驚異的な繁殖力と植えてはいけない理由が分かる
  • 球根や地下茎が増殖する仕組みと庭への影響を理解できる
  • 既に植えてしまった場合の具体的な駆除方法が学べる
  • 鉢植えで安全に楽しむための管理ポイントが分かる
目次

オキザリスを植えてはいけない理由

オキザリスを植えてはいけない理由
項目内容
最大の問題驚異的な繁殖力による庭全体への拡散
増殖方法地下茎・球根・種子の3つの経路
毒性シュウ酸を含み誤食すると中毒症状
駆除難易度非常に困難(数年かかることも)
推奨栽培方法鉢植えやプランターでの管理

オキザリスの特徴と基本情報

オキザリスはカタバミ科カタバミ属に分類される多年草で、世界中に約800~850種類も存在する植物群です。その名前はギリシャ語ですっぱいという意味を持つoxysが語源となっており、葉や茎にシュウ酸を含むことに由来しています。原産地は南アフリカや中南米が中心で、日本には観賞用として導入されましたが、現在では一部が野生化している状況です。

花は太陽の光に反応して開閉する特徴があり、夜間や雨の日には花を閉じ、日光を浴びると大きく開花します。葉の形はクローバーに似た3枚葉が一般的ですが、品種によっては4枚から10枚に分かれているものもあります。花色は白、ピンク、紫、オレンジ、黄色など非常に多彩で、その可愛らしい見た目から園芸愛好家に人気があります。

項目詳細
科名カタバミ科
属名カタバミ属
学名Oxalis L.
別名ハナカタバミ
原産地南アフリカ、中南米
種類数約800~850種
草丈2~40cm(種類により異なる)
花色白、ピンク、紫、オレンジ、黄、複色
開花期10月~4月(冬咲き種)、春~夏(夏咲き種)
花言葉輝く心、決してあなたを捨てません、喜び、母の優しさ

驚異的な繁殖力で庭全体を覆い尽くす

3つの増殖ルートが同時進行

オキザリスを植えてはいけない最大の理由は、その驚異的な繁殖力にあります。この植物は地下茎、球根、種子という3つの方法で同時に増殖するため、一度植えると制御が極めて困難になります。わずかな株からでも短期間で庭全体に広がってしまい、放置すると手に負えない状況に陥ります。

イチゴのように広がる走茎

特に球根性のオキザリスは、イチゴのようなランナー(走茎)を地表や地中に伸ばし、その先端に新しい球根を形成します。このため、一株から放射状に広がり続け、気づいた時には庭のあちこちにオキザリスが生育している状態になります。

繁殖スピードの実態

栽培者の体験談によれば、春に数株植えたオキザリスが、翌年には庭の半分以上を覆い尽くしていたという事例も報告されています。この繁殖スピードは他の園芸植物とは比較にならないほど速く、雑草以上の増殖力を持つとされています。

増殖方法特徴対策の難しさ
地下茎土中を這うように広がり目に見えない★★★(非常に困難)
球根分裂小さな球根が無数に形成される★★★(非常に困難)
こぼれ種花がら from飛散し周囲に広がる★★(困難)

球根と地下茎による複数の増殖経路

土中に無数に残る小さな球根

オキザリスの球根は非常に小さく、ふるいを通り抜けるほどのサイズでも発芽する生命力を持っています。そのため、駆除しようと思って掘り起こしても、土の中に無数の球根が残ってしまい、それらが翌年再び芽を出すという悪循環に陥ります。球根は分裂しやすい性質があり、1つの球根から複数の新しい球根が形成されるため、exponential関数的に増加していきます。

深く伸びる地下茎の脅威

地下茎は地中深くまで伸びる性質があり、地上部を刈り取っても地下部分が残っていれば再び芽を出してしまいます。この地下茎は非常に早く広がる性質があり、防草シートの下を潜り抜けたり、隣の花壇にまで侵入したりすることがあります。

こぼれ種による広範囲への拡散

花がら摘みを怠ると、種子が周囲に飛散します。この種子も発芽率が高く、親株から離れた場所でも根付いてしまうため、庭の思わぬ場所からオキザリスが生えてくることになります。風に乗って運ばれることもあり、隣家の庭にまで広がってトラブルの原因になることもあります。

球根の破片からでも再生するため、駆除作業中に球根を崩してしまうと、かえって増殖を促進してしまう可能性があります。

他の植物の生育を妨げる

成長スペースの独占

オキザリスが庭全体を覆うと、他の植物の成長スペースを奪い、栄養分を吸収してしまいます。特に根元に密集して生育するため、大切に育てていたバラや宿根草の根本に入り込むと、取り除くことが非常に困難になります。オキザリスの根は他の植物の根と絡み合い、引き抜こうとすると一緒に抜けてしまうこともあります。

栄養と水分の競合

オキザリスは痩せた土地でも元気に育つ強健な性質を持っていますが、その分他の植物から栄養や水分を奪う形になります。密生したオキザリスの下では土壌の通気性も悪くなり、本来育てたい植物の生育環境が悪化してしまいます。

園芸計画の崩壊

多様な植物を育てたい庭には全く適しておらず、せっかく時間をかけて育てた大切な植物がオキザリスに駆逐されてしまう事例が多数報告されています。ガーデニング愛好家の間では、オキザリスの侵入によって庭のデザインコンセプトが台無しになったという声も聞かれます。

オキザリスの特性他の植物への影響
痩せ地でも育つ
密集して生育する
根が深く広がる
急速に増殖する
栄養を奪われる
成長スペースがなくなる
根が絡み合い駆除困難
植栽計画が崩壊する

シュウ酸による毒性がある

シュウ酸とは何か

オキザリスの全草には、シュウ酸という毒性のある成分が含まれています。シュウ酸はほうれん草にも含まれる成分ですが、オキザリスには食用に向かないレベルで含まれているとされています。この成分により、葉をかじると酸っぱい味がします。シュウ酸は体内に入るとカルシウムイオンと強く結合する性質があり、結石などを生じる可能性があります。

日本においてシュウ酸は毒物及び劇物取締法によって劇物に指定されている化学物質です。オキザリスに含まれるシュウ酸の濃度は植物全体の状態や部位によって異なりますが、誤食には十分な注意が必要とされています。

中毒症状の詳細

誤って口にすると、口内や消化器官に刺激を与え、下痢や腹痛などの中毒症状を引き起こすことがあるとされています。大量に摂取した場合は、より重篤な症状が出る可能性があり、場合によっては医療機関での処置が必要になることもあります。

見た目の可愛らしさに潜む危険

オキザリスは小さな花と愛らしい葉を持つため、一見すると危険性を感じさせません。しかし、この見た目の可愛らしさが逆に危険を招く要因となっています。特に植物に関する知識が少ない方は、観賞用の植物だからと油断してしまいがちです。

シュウ酸を含む植物を触った後は、必ず手を洗いましょう。特に料理の前や食事の前には注意が必要です。

小さな子どもやペットへの危険性

子どもの誤食リスク

小さな子どもがいる家庭では特に注意が必要です。子どもは好奇心旺盛で、庭の植物を口に入れてしまうことがあります。オキザリスの可愛らしい花や葉は、子どもの興味を引きやすい形状をしており、誤食のリスクが高まります。万が一誤食した場合は、すぐに口をすすがせ、医療機関に相談することが推奨されています。

ペットへの影響

犬や猫などのペットも、草を食べる習性があるため危険です。特に猫は草を好んで食べる傾向があり、庭に生えているオキザリスを誤食する可能性があります。ペットの体重は人間より軽いため、少量の摂取でも影響が出やすく、体調不良を起こすことがあるとされています。

庭での遊びに潜む危険

庭で遊ぶ子どもやペットがいる環境では、オキザリスが密生していると接触の機会が増えます。植物をちぎって遊んだり、ままごとに使ったりする中で、知らず知らずのうちに口に入れてしまうリスクがあります。家族の安全を考えると、オキザリスの地植えは避けるべきと考えられています。

対象リスクの高い行動推奨される対策
幼児好奇心で口に入れる手の届かない場所で管理
ペット(犬・猫)草を食べる習性ペットが入れないエリアで栽培
高齢者食用植物と誤認する可能性明確に区別し注意喚起

駆除が非常に困難

一度広がると手に負えない

一度広がったオキザリスの駆除は非常に困難です。球根や地下茎が土中に残っていると再生するため、草取りをしても完全に根絶できません。抜いても抜いても増え続けるという悪循環に陥り、多くの栽培者が駆除に苦労しています。

数年がかりの長期戦

完全な根絶には数年かかることもあると言われています。定期的な監視と継続的な駆除作業が必要で、一度作業を中断すると再び増殖してしまいます。造園のプロによると、一度薬品を散布しないと次の植物を植えられない土になってしまうケースもあるそうです。

専門業者への依頼も選択肢

庭全体に広がってしまった場合は、個人での駆除が限界に達することもあります。そのような場合は、土壌改良も視野に入れた本格的な駆除が必要となり、専門業者への相談も検討すべきでしょう。プロの知識と技術により、効率的かつ確実な駆除が期待できます。

駆除作業は根気が必要です。完全に駆除するまでには、定期的なチェックと除去作業を継続する覚悟が求められます。

外来種として指定されている種類もある

環境省による外来種リスト

オキザリスの中には、環境省の生態系被害防止外来種リストに掲載されている種類も存在します。特にムラサキカタバミは、江戸時代に日本に伝来した外来種で、現在では在来種を駆逐する勢いで繁殖していると報告されています。

生態系への影響

外来種として指定されている理由は、その生態系への影響が懸念されているためです。在来の植物の生育地を奪い、生物多様性を損なう可能性があります。特に自然度の高い環境に侵入すると、その地域固有の植生に悪影響を及ぼすことがあるとされています。

拡散防止の責任

オキザリスを栽培する場合は、周囲の環境への拡散を防ぐ責任があります。種子や球根が風や水、動物などによって運ばれ、野生化してしまうと、地域の生態系に長期的な影響を与える可能性があります。栽培者一人ひとりが、適切な管理を心がける必要があります。

種類原産地特徴注意点
ムラサキカタバミ南アメリカ紫色の花を咲かせる外来種として広く野生化
オッタチカタバミヨーロッパ直立する茎を持つ道端や空き地に定着
イモカタバミ南アメリカ地下に芋状の塊茎駆除が特に困難

オキザリスを植えてしまった時の対処法

オキザリスを植えてしまった時の対処法
対処法効果難易度
物理的駆除根本から除去できる高(労力大)
除草剤使用広範囲に効果的中(周囲への配慮必要)
防草シート新たな発芽を抑制中(設置に手間)
鉢植え管理拡散を完全に防止低(最も安全)
花がら摘み種子の飛散防止低(定期的作業必要)

物理的駆除による根本的な対策

オキザリスを駆除する最も基本的な方法は、物理的に根と球根を掘り出すことです。この方法は化学薬品を使わないため環境に優しく、正しく行えば確実な効果が期待できます。駆除する際は球根を崩さないように注意深く行う必要があります。球根が破損すると、その破片から新しいオキザリスが生えてくる可能性があるためです。

まず周囲の土をスコップや園芸用フォークでゆるめ、球根が見えるように丁寧に掘り起こします。球根を地面から引き抜く際は、できるだけ土ごとごっそり取り除くことが重要です。取り除いた球根は、土に戻さずビニール袋に入れて密閉し、可燃ごみとして処分します。

作業後は、残った根や小さな球根を丁寧に拾い集めることが大切です。ふるいを使って土をふるい、見落としがちな小さな球根も取り除くと効果的です。この作業は複数回繰り返す必要があり、定期的なチェックと除去を続けることで、徐々にオキザリスの数を減らしていくことができます。

STEP
周囲の土をゆるめる

スコップや園芸用フォークを使い、オキザリスの周囲20cm程度の範囲を深さ15~20cmまで丁寧にゆるめます。

STEP
球根を慎重に掘り起こす

球根が見えるまで土を取り除き、球根を崩さないように注意しながら土ごと持ち上げます。

STEP
ふるいで小さな球根を除去

取り除いた土をふるいにかけ、見落としがちな小さな球根も丁寧に拾い集めます。

STEP
定期的なチェックと再除去

2~3週間ごとに同じ場所をチェックし、新たに芽が出ていたら同様の手順で除去します。

除草剤による化学的駆除方法

化学的な駆除方法として、グリホサート系の除草剤を使用する方法があります。グリホサートはアミノ酸の合成を阻害することで植物を枯らす成分で、オキザリスに対しても効果があるとされています。オキザリスが密集して生えているエリアに直接散布し、根まで薬剤が浸透するようにします。

ただし、除草剤は周囲の植物にも影響を与えるため、散布する範囲と量には十分な注意が必要です。大切に育てている他の植物がある場合は、マスキングや保護シートで覆うなどの対策を取りましょう。複数回の施工が必要となる場合もあり、1回の散布では完全に駆除できないこともあります。

芝生に生えてしまったオキザリスを駆除したい場合には、芝生は枯らさず雑草のみを枯らす専用の除草剤も市販されています。これらの製品は芝生用に開発されており、薄める必要がなくそのままかけるだけのタイプもあるため、使いやすいでしょう。

除草剤を使用する際は、必ず製品の使用説明書を熟読し、適切な保護具を着用してください。また、ペットや子どもが立ち入らないよう注意が必要です。

除草剤のタイプ特徴適した状況
グリホサート系植物全体を枯らす広範囲の駆除
芝生用選択性除草剤芝生は枯らさず雑草のみ芝生エリアの駆除
速効性タイプ数日で効果が現れる急ぎの駆除
持続性タイプ長期間効果が続く再発防止

防草シートで光を遮断する

防草シートを使用して光を遮断し、オキザリスの成長を抑制する方法も有効です。植物は光合成ができないと生育できないため、防草シートで覆うことでオキザリスを弱らせ、最終的には枯死させることができます。オキザリスが生えている地面全体を覆うように防草シートを敷き詰め、辺縁部を土やU字ピンでしっかりと固定します。

日光が地面に届かなくなることで、オキザリスの成長が妨げられます。この方法は化学薬品を使わないため環境に優しく、他の植物に影響を与える心配もありません。ただし、効果が現れるまでには数ヶ月から1年程度の期間が必要です。

防草シートの上に砂利やウッドチップを敷くと、見た目も良くなり、シートの劣化も防げます。また、シートの隙間から新たな雑草が生えるのを防ぐため、シート同士の重ね幅は10cm以上確保することが推奨されます。定期的にシートの状態を確認し、破れや めくれがないかチェックすることも大切です。

防草シートには様々な種類があり、耐久年数や遮光率が異なります。オキザリスのような繁殖力の強い植物には、遮光率95%以上の高品質なシートがおすすめです。

地植えを絶対に避ける

オキザリスを管理する上で最も重要なのは、地植えを避けることです。地下茎が非常に早く広がる性質があるため、地植えにすると繁殖力を抑えることが困難になります。一度地植えにしてしまうと、後から管理方法を変更することは非常に難しく、駆除に多大な労力と時間がかかります。

もし地植えを希望する場合でも、防草シートや根障(ルートバリア)を使って地下茎の拡散を防ぐ対策が必須です。根障は地中に埋め込む板状の資材で、根や地下茎の横方向への広がりを物理的に遮断します。深さ30cm以上、できれば50cm程度の根障を設置すると、より効果的です。

しかし、根障を設置しても完全に拡散を防げるわけではありません。地表を這う走茎や、こぼれ種による拡散は防げないため、定期的な管理が引き続き必要となります。そのため、やはり地植えは避け、鉢植えでの栽培が最も安全で確実な方法と言えます。

栽培方法繁殖リスク管理難易度推奨度
地植え(対策なし)非常に高い極めて困難×(非推奨)
地植え(根障あり)やや高い困難△(条件付き)
鉢植え低い容易◎(最推奨)
プランター低い容易◎(最推奨)

鉢植えやプランターでの管理

オキザリスを安全に楽しむには、鉢植えやプランターで管理することが最適です。鉢植えにすることで、オキザリスの成長を容易に監視し、必要に応じてサイズを調整することが可能になります。繁殖を効果的にコントロールする最良の方法と言えます。

鉢植えなら場所を移動させて日照条件を調整したり、冬季に室内に取り込むこともできます。また、球根の増殖も鉢の範囲内に限定されるため、管理がしやすくなります。花が終わった後は鉢ごと目立たない場所に移動させることもでき、庭のデザインを柔軟に変更できます。

鉢のサイズは、オキザリスの品種にもよりますが、直径15~20cm程度が適しています。水はけの良い培養土を使用し、鉢底には必ず鉢底石を入れて排水性を確保しましょう。オキザリスは湿気に弱いため、水やりは土の表面が乾いてから行うのが基本です。

定期的に株分けを行うことで、鉢の中での過密状態を防ぎ、健康な状態を維持できます。株分けの際に増えすぎた球根を処分することで、全体の数をコントロールすることも可能です。

鉢植えなら、オキザリスの可愛らしい花を安心して楽しめますね。庭全体に広がる心配もないので、初心者の方にもおすすめです!

花がら摘みで種子の飛散を防ぐ

花が終わった後は、定期的に花がらを摘むことが重要です。オキザリスは花がらから種が飛散しやすく、これが周囲に広がる原因の一つになります。花がら摘みは新しい芽の発生を抑制し、オキザリスの増加をコントロールするのに役立ちます。

花がら摘みは、花が完全に枯れる前、色あせてきた段階で行うのが効果的です。花茎ごと付け根から切り取ることで、種子の形成を防ぎます。摘み取った花がらは、種子が落ちないようにビニール袋に入れて処分します。

株全体にダメージを与えないよう慎重に行うことが大切です。清潔な園芸用のハサミを使用し、病気の伝播を防ぐため、作業前後にハサミを消毒すると良いでしょう。定期的な花がら摘みは、見た目の美しさを保つだけでなく、次の花を咲かせるエネルギーを株に残すことにもつながります。

週に1~2回程度、花の状態をチェックする習慣をつけると、花がら摘みを忘れずに行えます。オキザリスの開花期間中は特に注意しましょう。

適切な肥料管理で草ボケを防ぐ

オキザリスは痩せた大地でも元気に育つため、肥料を与えすぎると葉だけがよく育ち花が咲かない草ボケを起こしてしまいます。適切な肥料管理を行い、過剰な栄養を与えないことで、無駄な成長を抑制できます。

特に窒素分の多い肥料は控えめにすることが推奨されます。窒素は葉の成長を促進する成分であり、過剰に与えると葉ばかりが茂って花付きが悪くなります。オキザリスに肥料を与える場合は、リン酸とカリウムを多く含む花用の肥料を選び、規定量の半分程度を目安に与えると良いでしょう。

肥料を与えるタイミングは、成長期の初めと花が咲き始める前の年2回程度で十分です。液体肥料を使用する場合は、薄めた液を月に1~2回程度与えます。肥料を与えすぎると、草ボケだけでなく、病害虫の発生リスクも高まるため注意が必要です。

オキザリスは基本的に肥料が少なくても育つ植物です。少なすぎる心配よりも、与えすぎに注意することが大切です。

休眠期の湿気対策

オキザリスは乾燥に強く湿気に弱い植物です。特に休眠期に雨ざらしになると、土の中が高温多湿になり、球根が溶けてしまうこともあります。休眠期の湿気対策は、オキザリスを健康に保つために重要なポイントです。

鉢植えで管理している場合は、休眠期には雨の当たらない場所に移動させるなどの対策が有効です。軒下やガレージ、ベランダの屋根の下など、雨が直接当たらない場所を選びましょう。地植えの場合は、ビニールシートや透明な屋根で覆うことで雨を防ぐことができます。

休眠期の水やりは基本的に不要です。土が完全に乾いた状態を保つことで、球根の腐敗を防ぎます。ただし、あまりにも長期間乾燥が続くと球根が干からびてしまう可能性もあるため、月に1回程度、土の状態を確認すると安心です。

時期状態管理方法
成長期葉が茂り花が咲く適度な水やり、明るい場所
開花期花が咲いている花がら摘み、適度な水やり
休眠期地上部が枯れる雨除け、水やり不要、涼しい場所
休眠明け新芽が出始める徐々に水やり再開、明るい場所へ

よくある質問

オキザリスの種類によって繁殖力は違いますか?

オキザリスは850種もあり、すべてのオキザリスが異常な繁殖力を持つわけではありません。特に球根性オキザリスは繁殖力が強いため、地植えは厳禁とされています。購入前に種類の特性を確認することをお勧めします。園芸店で相談したり、品種ラベルの情報をしっかり読むことが大切です。

既に庭全体に広がってしまった場合はどうすればいいですか?

庭全体に広がった場合は、物理的駆除、化学的駆除、光遮断の方法を組み合わせて対処します。最も効果的なのは、土壌改良も視野に入れた本格的な駆除で、場合によっては専門業者への相談も検討してください。完全な駆除には数年かかることもあるため、根気強く継続的に対応することが重要です。

オキザリスを完全に根絶するにはどのくらいの期間がかかりますか?

土中に残った小さな球根からも再生するため、完全な根絶には数年かかることもあります。定期的な監視と継続的な駆除作業が必要です。特に最初の1~2年は、2~3週間ごとに新しい芽が出ていないかチェックし、見つけ次第すぐに除去することが重要です。

オキザリスを育てたい場合の安全な方法は?

鉢植えやプランターで管理し、定期的な花がら摘みを行うことで安全に楽しめます。地植えは避け、繁殖をコントロールできる環境で栽培することが重要です。鉢植えなら、株分けの際に増えすぎた球根を調整することも容易で、管理しやすい状態を維持できます。

オキザリスに似た安全な植物はありますか?

オキザリスと似た可愛らしい花を咲かせる植物として、繁殖力が穏やかなスミレ類やプリムラなどが代替候補となります。用途や好みに応じて、管理しやすい植物を選ぶことをお勧めします。また、改良品種の中には繁殖力が抑えられたタイプもあるため、園芸店で相談してみるのも良いでしょう。

オキザリスの花が咲かないのはなぜですか?

花が咲かない主な原因は、日照不足、肥料の与えすぎ(特に窒素過多)、休眠期の管理不足などが考えられます。オキザリスは日光を好む植物なので、1日4~6時間以上の日照が必要です。また、肥料を与えすぎると葉ばかりが茂る草ボケ状態になります。

オキザリスを誤食してしまった場合の対処法は?

オキザリスにはシュウ酸が含まれているため、誤食した場合はすぐに口をすすぎ、大量の水を飲ませてください。その後、速やかに医療機関に相談することが推奨されます。特に子どもやペットが誤食した場合は、症状の有無にかかわらず早めに受診することをお勧めします。

オキザリスの球根を処分する正しい方法は?

掘り起こしたオキザリスの球根は、土に戻さずビニール袋に入れて密閉し、可燃ごみとして処分してください。コンポストに入れたり、庭の隅に捨てたりすると、そこから再び芽を出す可能性があります。確実に処分するためには、袋に入れて数日間天日干しにしてから捨てる方法も有効です。

オキザリスの適切な管理で庭を守る

  • オキザリスは地下茎、球根、種子の3つの方法で増殖する驚異的な繁殖力を持つ
  • 一度植えると庭全体を覆い尽くし、他の植物の生育を妨げる
  • シュウ酸を含むため誤食すると中毒症状を引き起こす可能性がある
  • 小さな子どもやペットがいる家庭では特に注意が必要
  • 球根が土中に残ると再生するため駆除が非常に困難
  • 外来種として生態系への影響が懸念されている種類もある
  • 物理的駆除では球根を崩さないよう慎重に掘り起こすことが重要
  • グリホサート系除草剤は複数回の施工が必要な場合がある
  • 防草シートによる光遮断は環境に優しい駆除方法
  • 地植えは絶対に避け、鉢植えやプランターでの管理が最適
  • 定期的な花がら摘みで種子の飛散を防ぐことができる
  • 肥料の与えすぎは草ボケを引き起こすため控えめに
  • 休眠期は雨に当てず乾燥状態を保つことで球根の腐敗を防ぐ
  • 完全な根絶には数年かかることもあり継続的な管理が必要
  • 鉢植えなら繁殖をコントロールしながら安全に楽しめる

オキザリスの可愛らしい花を楽しみたい方は、必ず鉢植えで管理し、適切な対策を取ることで、大切な庭を守りながら栽培を楽しむことができます。


執筆者プロフィール
midori(Gardening LABO運営者)
趣味で園芸を楽しむガーデニング愛好家。実体験に基づいた植物の育て方や管理方法を、初心者にもわかりやすく発信しています。

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