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紫陽花の増やし方完全ガイド|時期と手順を徹底解説

お気に入りの紫陽花をもっと増やしたい、庭いっぱいに美しい紫陽花を咲かせたいとお考えではありませんか。紫陽花の増やし方は挿し木が最も簡単で、初心者でも高い成功率で増やすことができます。この記事では、紫陽花の増やし方の時期から具体的な挿し木の手順、失敗しないコツまで詳しく解説します。

6月や7月の梅雨時期が最適なタイミングですが、適切な方法を知れば誰でも成功できます。鹿沼土や赤玉土などの用土選び、ルートンやメネデールといった発根促進剤の使い方、ペットボトルを活用した水栽培の方法まで、あなたが知りたい情報をすべてお伝えします。

挿し穂の切り方や枝の選び方、根が出るまでの1ヶ月間の水やり管理、乾燥を防ぐコツなど、成功のポイントを押さえれば、1年後、2年後には花が咲く喜びを味わえます。鉢上げや植え替えのタイミング、切り花から増やす方法、根が出ない時の対処法など、失敗例から学ぶ実践的なテクニックもご紹介します。

この記事のポイント
  • 紫陽花の挿し木に最適な時期と避けるべき時期がわかる
  • 失敗しない挿し木の具体的な手順と必要な道具が理解できる
  • ペットボトルや水栽培など初心者でも簡単な増やし方を習得できる
  • 挿し木が失敗する原因と対策を知り成功率を高められる
目次

紫陽花の増やし方|最適な時期と基本の挿し木方法

紫陽花の増やし方|最適な時期と基本の挿し木方法
項目内容
最適な時期5月下旬〜7月下旬(梅雨時期がベスト)
おすすめの方法挿し木(緑枝挿し)
必要な土鹿沼土、赤玉土、バーミキュライトなど無肥料の清潔な土
発根までの期間約1ヶ月
成功のポイント乾燥させない、直射日光を避ける、動かさない

紫陽花の特徴と増やし方の基本情報

紫陽花は梅雨の時期を彩る代表的な花木です。日本原産の品種も多く、湿度の高い気候に適した性質を持っているため、日本各地で育てやすい植物として親しまれています。

紫陽花は挿し木での活着率が非常に高く、土に挿しておけば増えるといわれるほど増やしやすい植物です。

紫陽花を増やす方法には、挿し木、株分け、取り木などがありますが、最も一般的で成功率が高いのが挿し木です。挿し木とは植物の枝を切り取って土や水に挿し、新しい根を出させて増やす方法のことを指します。

挿し木が最も簡単な理由は、剪定で切った枝をそのまま利用できる点にあります。紫陽花は花後に剪定が必要な植物なので、剪定のタイミングと挿し木の適期が重なり、無駄なく増やせるのです。

株分けは大きく育った株を分割する方法で、取り木は枝を曲げて土に埋め発根させる方法ですが、どちらも挿し木に比べると手間がかかります。初心者の方には、シンプルで失敗の少ない挿し木をおすすめします。

項目詳細
学名Hydrangea
科名アジサイ科
原産地東アジア(日本を含む)
開花期6月〜7月
花色青、紫、ピンク、赤、白など
花言葉移り気、辛抱強い愛情、家族団らん
育てやすさ初心者向け

紫陽花の挿し木に最適な時期はいつ?

紫陽花の挿し木を成功させる最大のポイントは、適切な時期を選ぶことです。時期を間違えると発根率が大きく下がってしまうため、タイミングの見極めが重要になります。

緑枝挿しの最適時期は5月下旬〜7月下旬

紫陽花の挿し木には、今年伸びた新しい枝を使う緑枝挿しと、休眠期の枝を使う休眠枝挿しがあります。初心者におすすめなのは緑枝挿しで、最適な時期は5月下旬から7月下旬です。

特に梅雨の時期は湿度が高く、挿し木にとって理想的な環境が自然に整います。気温も適度で、乾燥の心配が少ないため、初めて挑戦する方でも成功しやすい時期といえます。

紫陽花の開花期は6月から7月なので、花が終わった直後に剪定と挿し木を同時に行うのが最も効率的です。

休眠枝挿しは2月〜3月が適期

休眠枝挿しは春挿しとも呼ばれ、2月下旬から3月頃が適期です。冬の剪定で切った枝を使って挿し木ができます。緑枝挿しよりも発根しやすいという特徴がありますが、土に挿す方法が推奨されます。

真夏と真冬は避けるべき

8月の真夏は気温が高すぎて植物に負担がかかるため、挿し木には適していません。また、10月頃になると紫陽花は花芽をつけ始めるため、それ以降の挿し木は翌年の開花に影響が出る可能性があります。

真冬の挿し木も発根が難しく、凍結のリスクもあるため避けましょう。

挿し木の種類最適時期使用する枝特徴
緑枝挿し5月下旬〜7月下旬今年伸びた新しい枝初心者向け・梅雨時期がベスト
休眠枝挿し2月下旬〜3月休眠期の枝発根しやすい・土挿し推奨

挿し木に必要な道具と土の選び方

挿し木を成功させるには、適切な道具と用土の準備が欠かせません。特に用土選びは発根率に大きく影響するため、慎重に選びましょう。

必要な道具をそろえよう

挿し木に必要な基本的な道具は以下の通りです。

  • 清潔な剪定ばさみまたはカッター
  • 駄温鉢やプラスチック鉢(深さ10cm程度)
  • 鉢底ネット
  • 割り箸(土に穴を開けるため)
  • 水を入れる容器(ペットボトルや空き瓶でOK)
  • 霧吹き

刃物は切れ味が良く清潔なものを使いましょう。切れ味の悪い刃物は細胞を潰してしまい、発根を妨げる原因になります。

挿し木用の土は無肥料・清潔が鉄則

挿し木用の土に最も重要な条件は、肥料分が含まれていないこと清潔であることです。肥料が含まれていると、発根前の挿し穂が腐ってしまう原因になります。

おすすめの用土は以下の通りです。

  • 鹿沼土(小粒)
  • 赤玉土(小粒)
  • バーミキュライト
  • パーライト
  • 川砂

これらの用土は単体で使用できるため、混ぜる必要がありません。新しい袋から出してそのまま使えます。市販の挿し木・種まき専用培養土を使うのも便利です。

一般的な草花用培養土には肥料や腐葉土が含まれているため、挿し木には使用しないでください。

適した土避けるべき土
鹿沼土(小粒)
赤玉土(小粒)
バーミキュライト
挿し木専用培養土
肥料入り培養土
腐葉土を含む土
古い使用済みの土
庭の土

挿し木の手順をステップごとに解説

それでは、実際の挿し木の手順を詳しく見ていきましょう。一つひとつの工程を丁寧に行うことが成功への近道です。

挿し穂に適した枝を選ぶ

挿し穂には、今年伸びた新しい枝で、花芽がついていないものを選びます。日当たりの良い場所で育った、節と節の間が詰まった太めの枝が理想的です。

枝の長さは15〜20cm程度に切り、2〜3節が含まれるようにします。一般的に枝の中間部分が最も発根しやすいとされていますが、紫陽花は挿し木しやすい植物なので、先端部分でも十分に成功します。

葉を適切に処理する

切り取った枝は、一番上の葉だけを残して下の葉はすべて取り除きます。残した上の葉も、蒸散を抑えるために半分程度にカットします。

葉が多すぎると水分が蒸発しすぎて枯れてしまうため、この処理は非常に重要です。

切り口を斜めにカット

枝の下部分は、清潔なカッターやナイフで斜めにスパッと切り落とします。斜めに切ることで断面積が広がり、水や養分を吸収しやすくなります。

剪定ばさみは細胞を潰してしまうため、切り口の処理にはカッターやナイフを使うのがベストです。

水揚げで枝に水を吸わせる

切った挿し穂はすぐに水に挿し、1時間程度水揚げをします。この工程により、枝全体に水分が行き渡り、挿し木後の枯れを防ぐことができます。

土に挿す

事前に鉢に用土を入れ、たっぷりと水をかけて湿らせておきます。割り箸であらかじめ穴を開けてから、水揚げした挿し穂を挿し込みます。深さは5cm程度、下の節が土に埋まるようにします。

複数の挿し穂を植える場合は、葉同士が当たらないよう2〜3cm程度間隔を空けましょう。

挿し木後の置き場所

挿し木をした鉢は、直射日光の当たらない明るい日陰に置きます。風通しが良く、雨が直接当たらない軒下などが理想的です。

STEP
枝を切る

今年伸びた新しい枝を15〜20cmに切る

STEP
葉を処理

上の葉1枚だけ残し半分にカット、下葉は除去

STEP
切り口を斜めカット

カッターで枝の下部を斜めにスパッと切る

STEP
水揚げ

水に挿して1時間程度吸水させる

STEP
土に挿す

湿らせた用土に5cm程度の深さで挿し込む

発根促進剤で成功率アップ

発根促進剤は必須ではありませんが、使用することで発根率が格段に上がります。初めて挿し木に挑戦する方には特におすすめです。

ルートンの使い方

ルートンは粉末状の発根促進剤で、挿し穂の切り口に直接つけて使用します。水揚げ後の挿し穂の切り口3cm程度を水に浸してから、ルートンの粉末をまぶすように付けます。

ルートンは植物成長調整剤で農薬に分類されるため、他の農薬や肥料との併用には注意が必要です。

メネデールの活用法

メネデールは液体タイプの活力剤で、水で100〜200倍に希釈して使用します。水揚げの際の水にメネデールを混ぜたり、挿し木後の水やりに使用したりできます。

メネデールは肥料ではないため、肥料との併用が可能ですが、農薬とは混ぜないよう注意しましょう。発根するまでの間、2〜3日に一度、メネデールを薄めた水で水やりをすると効果的です。

ルートンは土挿し用、メネデールは水栽培でも使えるという違いがあります。

発根促進剤形状使い方特徴
ルートン粉末切り口に直接まぶす土挿し専用・農薬扱い
メネデール液体100〜200倍に希釈水揚げ・水やりに使用可能

発根までの管理方法と期間

挿し木後から発根までの約1ヶ月間の管理が、成功と失敗を分ける最も重要な時期です。この期間の管理を怠ると、せっかくの挿し木が枯れてしまいます。

発根までの期間

紫陽花の挿し木は、適切に管理すれば約1ヶ月程度で発根します。早いものだと2週間程度で根が出始めることもあります。

焦らず、じっくりと見守ることが大切です。根が出たかどうか気になっても、頻繁に挿し穂を引き抜いて確認するのは絶対に避けましょう。

水やりの頻度と方法

挿し木の失敗で最も多い原因が乾燥です。根が出るまでの間は、土の表面が乾く前にこまめに水やりをする必要があります。

土が完全に乾いてしまうと、まだ根のない挿し穂は枯れてしまいます。

水やりは、霧吹きで上からたっぷりとかけるか、トレーに水を溜めて鉢底から吸水させる腰水方式が効果的です。特に夏場は朝夕の2回水やりが必要になることもあります。

置き場所の管理

挿し木後の鉢は、直射日光が当たらない明るい日陰に置きます。直射日光に当てると葉が焼けたり、土が乾燥しすぎたりする原因になります。

また、一度置いた場所から頻繁に動かすのも避けましょう。鉢を動かすと、せっかく出始めた根が傷ついてしまう可能性があります。

発根の確認方法

発根したかどうかは、以下の方法で確認できます。

  • 新芽が出てきた(最も確実なサイン)
  • 挿し穂の茎元を軽く持って引っ張り、抵抗がある
  • 葉が元気でハリがある

新芽が出てきたら、根がしっかり張っている証拠です。それまでは焦らず、水やりを続けながら見守りましょう。

鉢上げと植え替えの方法

発根が確認できたら、肥料入りの培養土に植え替える鉢上げを行います。ただし、真夏や真冬は植物に負担がかかるため、翌春の3月頃まで待つのが安全です。

鉢上げの際は、一回り大きな鉢に市販のアジサイ用培養土や草花用培養土を使って植え替えます。根を崩さないよう慎重に扱い、植え付け後はたっぷりと水やりをします。

挿し木から1年間は鉢植えで育て、株がしっかりと充実してから地植えにするのが理想的です。早ければ挿し木から1年後に小さな花が咲き、2年後には立派な花を楽しめるようになります。

初心者でも簡単!紫陽花の挿し木をもっと手軽に成功させる方法

初心者でも簡単!紫陽花の挿し木をもっと手軽に成功させる方法
方法難易度メリット
ペットボトル挿し木★☆☆手軽・根の観察ができる
水栽培★☆☆土不要・管理が簡単
通常の土挿し★★☆最も一般的・成功率が高い

ペットボトルを使った挿し木の裏技

ペットボトルを使った挿し木は、特別な道具を用意しなくても手軽に始められる方法として人気があります。透明な容器なので根の成長を観察できるのも魅力です。

家にあるペットボトルを再利用できるため、コストもかからず環境にも優しい方法です。

ペットボトルで挿し木をする場合、底に穴を開けるかどうかで2つの方法があります。

土を使う場合は、ペットボトルの上部を切り取り、底にキリなどで数カ所穴を開けます。穴を開けることで排水性と通気性が確保され、根腐れを防げます。穴を開けたペットボトルに挿し木用の土を入れ、通常の方法で挿し木をします。

水栽培の場合は、穴を開けずにそのまま水を入れて使用できます。透明なので根が伸びる様子が目で見て確認でき、成長の過程を楽しめます。

ペットボトルを使うメリットは、場所を取らず、複数本を並べて管理しやすい点です。また、上部を切り取った残りの部分をかぶせれば、湿度を保つミニ温室としても活用できます。

メリットデメリット
家にある材料で始められる
根の成長が観察できる
場所を取らない
コストがかからない
見た目が簡素
長期栽培には向かない
透明なので藻が発生しやすい

水栽培(水挿し)で根を出す方法

水栽培は、土を使わずに水だけで根を出させる方法です。土の準備や管理が不要なため、初心者に最もおすすめの方法といえます。

水栽培のメリットは、根が出る様子を目で確認できる点です。透明なコップやガラス瓶を使えば、いつ根が出たのか、どのくらい成長したのかが一目瞭然です。また、水やりの頻度を気にする必要がないのも大きな利点です。

紫陽花の根は切り口からではなく、茎の側面から生えてきます。水量は切り口が浸かる程度で十分です。

水栽培の具体的な手順は以下の通りです。

まず、挿し穂を通常の方法で準備します。枝を15〜20cmに切り、葉を処理し、切り口を斜めにカットします。準備した挿し穂を、水を入れた透明な容器(コップ、ガラス瓶、ペットボトルなど)に挿します。

置き場所は、室内の明るい日陰が最適です。窓辺に置く場合は、夏場は水温が上がりすぎないよう注意が必要です。水温は18〜25℃を保つのが理想的で、それ以上になると雑菌が繁殖しやすくなります。

水は2日に1回交換します。発根するまでの間、メネデールを100〜200倍に希釈した水を使うと発根率が上がります。容器の壁面にぬめりが出てきたら、容器もよく洗いましょう。

約1ヶ月程度で発根します。根が2〜3cm程度伸びたら、土に植え替える鉢上げを行います。水栽培で育った根は柔らかいため、植え替えの際は根を傷つけないよう慎重に扱いましょう。

水栽培は失敗が少ないので、初めて挿し木に挑戦する方にぴったりですよ。

管理項目ポイント
置き場所室内の明るい日陰
水温18〜25℃(高温注意)
水の交換2日に1回
発根促進剤メネデール100〜200倍希釈
鉢上げ時期根が2〜3cm伸びたら

挿し木が失敗する5つの原因と対策

挿し木の失敗には必ず原因があります。よくある失敗パターンを知り、対策を講じることで成功率を大幅に上げることができます。

失敗原因①:乾燥

挿し木の失敗で最も多い原因が乾燥です。まだ根が出ていない挿し穂は、土が乾くと水分を吸収できずに枯れてしまいます。

対策としては、土の表面が乾く前にこまめに水やりをすることです。葉を半分にカットして蒸散を抑えることも重要です。夏場は特に乾燥しやすいため、朝夕2回の水やりが必要になることもあります。

失敗原因②:枝を動かしすぎる

発根したか気になって挿し穂を引き抜いて確認したり、置き場所を頻繁に変えたりすると、せっかく出始めた根が傷ついてしまいます。

対策は、一度挿したら発根するまで動かさないことです。新芽が出てくるまでじっと我慢して見守りましょう。

失敗原因③:直射日光に当てる

直射日光に当てると、葉焼けを起こしたり土が乾燥しすぎたりします。根のない挿し穂には強い光は必要ありません。

対策として、明るい日陰に置くことを徹底しましょう。軒下や木陰など、柔らかい光が当たる場所が理想的です。

失敗原因④:肥料入りの土を使う

一般的な草花用培養土には肥料が含まれており、これが発根前の挿し穂を腐らせる原因になります。

対策は、必ず無肥料の挿し木専用土を使うことです。鹿沼土や赤玉土を単体で使えば間違いありません。

失敗原因⑤:時期を間違える

真夏や真冬、秋遅くに挿し木をすると成功率が大きく下がります。

対策として、5月下旬から7月下旬の梅雨時期を狙って挿し木をしましょう。この時期なら自然と湿度が高く、気温も適度で、初心者でも成功しやすくなります。

失敗を恐れずに複数本挿し木をすることで、成功の確率を上げることができます。

挿し木後の育て方と花を咲かせるまで

挿し木が成功して発根した後も、適切な管理を続けることで健康な株に育ちます。花が咲くまでの成長過程を見ていきましょう。

挿し木から1年後は、まだ株が小さいため、小さめの花が2〜3個咲く程度です。この時期は株を充実させることに集中し、無理に多くの花を咲かせる必要はありません。

2年後になると、株がしっかりと育ち、立派な花が次々と咲くようになります。鉢植えでしっかりした株に育てたら、3年後以降は地植えにして庭木として楽しむこともできます。

発根後の肥料は、鉢上げをして肥料入りの培養土に植え替えてから与え始めます。春と秋に緩効性肥料を、生育期には液体肥料を月1〜2回与えると良く育ちます。

剪定のタイミングも重要です。紫陽花は花後の7月までに剪定しないと、翌年の花芽を切り落としてしまい花が咲かなくなります。花が終わったらできるだけ早く剪定を行いましょう。

挿し木から育てた紫陽花が花を咲かせた時の喜びは格別ですよ。

時期成長の様子管理のポイント
挿し木直後〜1ヶ月発根期乾燥させない・動かさない
1年目小さな花が2〜3個咲く株の充実を優先・鉢植え管理
2年目立派な花が咲く通常の管理・適切な施肥
3年目以降庭木として楽しめる地植え可能・定期的な剪定

切り花からも増やせる?挿し木の応用テクニック

実は、購入した切り花からでも紫陽花の挿し木は可能です。ただし、成功率は庭の紫陽花から挿し木をする場合に比べるとやや低くなります。

切り花を使う場合は、できるだけ新鮮なものを選びましょう。花が咲いた部分ではなく、葉が付いている緑色の茎の部分を使います。花は切り落とし、通常の挿し木と同じように処理します。

切り花は収穫から時間が経っているため、活力が低下している可能性があります。そのため、水揚げの時間を長めにとり、発根促進剤を必ず使用することをおすすめします。

花屋で購入する際に、茎が長めのものや葉が多く付いているものを選ぶと成功率が上がります。

切り花からの挿し木は、自分の庭に紫陽花がない方や、珍しい品種を試してみたい方におすすめの方法です。失敗しても諦めずに複数回チャレンジしてみましょう。

よくある質問(Q&A)

アジサイの挿し木は秋にできますか?

秋の挿し木も不可能ではありませんが、成功率は大きく下がります。10月頃になると紫陽花は花芽をつけ始めるため、この時期以降の挿し木は避けた方が良いでしょう。秋に挿し木をする場合は、発根までの期間が長くかかり、冬越しの管理も必要になります。最適な時期である5月下旬から7月下旬を選ぶことを強くおすすめします。

アジサイの挿し木で根が出ないのはなぜですか?

根が出ない主な原因は、乾燥、枝の状態、管理環境の問題です。土が乾燥していないか、直射日光に当たっていないか、肥料入りの土を使っていないかを確認しましょう。また、挿し穂に使った枝が古かったり、病気や虫食いがあったりする場合も発根しにくくなります。時期を間違えている可能性もあるため、5月下旬から7月下旬の梅雨時期に再挑戦してみてください。

挿し木を直接地植えすることはできますか?

挿し木を直接地植えすることは推奨されません。根がまだ弱い状態で地植えにすると、土の乾燥具合を管理しにくく、失敗のリスクが高まります。まずは鉢で挿し木をして発根させ、その後鉢上げをして1年程度鉢植えで育ててから地植えにする方が確実です。この方法なら、株がしっかりと充実した状態で地植えできるため、その後の成長も良好です。

アナベルの挿し木は普通の紫陽花と違いますか?

アナベルは同じアジサイの仲間ですが、剪定の適期が一般的な紫陽花と異なります。アナベルの剪定適期は冬ですが、挿し木の適期は一般的な紫陽花と同じ5月から7月です。そのため、アナベルの挿し木をする場合は、剪定とは別に挿し木用に枝を切る必要があります。挿し木の方法自体は通常の紫陽花と同じで、特別な処理は不要です。

挿し木した紫陽花の色は変わりますか?

挿し木で増やした紫陽花は、親株と同じ遺伝子を持つため、基本的には同じ色の花が咲きます。ただし、紫陽花の花色は土壌のpH(酸性度)によって変化する性質があります。土壌が酸性になると青色に、アルカリ性になるとピンクや赤色になります。親株と異なる土に植えた場合、多少色が変わることがありますが、これは品種が変わったわけではなく、土壌の影響です。

紫陽花の増やし方まとめ|成功のポイント

  • 紫陽花の挿し木は5月下旬から7月下旬の梅雨時期が最適
  • 今年伸びた新しい枝を15〜20cmに切って使う
  • 葉は上の1枚だけ残し半分にカット、下葉はすべて除去する
  • 切り口は斜めにスパッと切り、水揚げを1時間程度行う
  • 用土は鹿沼土や赤玉土など無肥料で清潔なものを使用
  • 肥料入りの培養土は挿し木には絶対に使わない
  • ルートンやメネデールなどの発根促進剤で成功率が上がる
  • 発根までの約1ヶ月間は乾燥させないよう注意する
  • 直射日光を避け明るい日陰に置く
  • 発根したか確認したくても挿し穂を引き抜かない
  • ペットボトルや水栽培なら初心者でも手軽に挑戦できる
  • 水栽培の場合は2日に1回水を交換する
  • 失敗の最大の原因は乾燥なのでこまめな水やりが重要
  • 挿し木から1年後に小さな花、2年後に立派な花が咲く
  • 真夏と真冬、秋遅くの挿し木は成功率が下がるので避ける

紫陽花の増やし方をマスターすれば、お気に入りの品種を何株でも増やすことができます。挿し木は難しそうに思えますが、適切な時期と方法を守れば初心者でも高い確率で成功します。失敗を恐れずに、まずは気軽にチャレンジしてみてください。自分で育てた紫陽花が花を咲かせる喜びは、購入した苗では味わえない特別なものです。

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