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月桂樹を庭に植えてはいけない理由6選|後悔しない対策も解説

月桂樹を庭に植えようか迷っているけれど、ネットで検索すると植えてはいけないと書かれていて不安になっていませんか?料理にも使えておしゃれな常緑樹なのに、なぜそこまで言われるのか気になりますよね。

実は月桂樹は確かに庭に植えると後悔しやすい樹木の一つなんです。

その理由は想像以上に大きく成長してしまう点や、根が張りすぎて建物や配管に悪影響を与える可能性があるため。とはいえ、きちんとした知識を持って適切に管理すれば、月桂樹は素晴らしいシンボルツリーにもなりますし、料理に使えるハーブとしても重宝するんですよ。

この記事では、月桂樹を庭に植えてはいけないと言われる具体的な理由から、それでも育てたい方のための賢い対策まで、包括的に解説していきますね。

この記事のポイント
  • 月桂樹を庭に植えてはいけない理由が具体的にわかる
  • 根が建物や配管に与える影響とその対策方法を理解できる
  • 鉢植えでコンパクトに育てる方法が学べる
  • 剪定時期や害虫対策など実践的な管理方法が身につく
目次

月桂樹を庭に植えてはいけないと言われる6つの理由

月桂樹を庭に植えてはいけないと言われる6つの理由
問題点具体的な影響対策の必要性
樹高10m以上に成長年2〜3回の剪定が必須
根の範囲半径5m以上広がる建物から3m以上離す
害虫カイガラムシが多発風通しの確保と早期発見
病気すす病が発生しやすい定期的な観察と予防

大きく成長してスペースを圧迫する

月桂樹は地植えすると想像以上に大きくなるんですよね。樹高は放置すると10メートルを超えることもあり、一般的な住宅の庭ではかなりの存在感になってしまいます。

これって2階建ての家の高さと同じくらいなんです。

こんなに大きくなると庭全体が日陰になってしまい、他の植物が育たなくなったり、洗濯物が乾きにくくなったりといった問題が出てきます。特に狭小住宅や限られたスペースの庭では、月桂樹一本で庭のほとんどが埋まってしまうことも珍しくありません。

樹冠の広がりも要注意

高さだけでなく、枝の広がり(樹冠)も考えなければいけないポイントなんです。月桂樹は横にもぐんぐん成長するので、気づいたら隣地との境界を越えていたり、電線に接触していたりするケースもあります。

こうなると近隣トラブルの原因にもなりかねませんよね。

月桂樹は樹高10m、樹冠の広がりも5m以上になる可能性があるため、広い庭でないと管理が大変です。

成長が早く定期的な剪定が必要

月桂樹の厄介なところは、成長スピードがとても早いという点なんですよ。春から夏にかけての成長期は特に勢いがあって、数ヶ月放置しただけで見違えるほど大きくなってしまいます。

そのため年に2回から3回の剪定が必要になるんです。

剪定をサボってしまうと、どんどん樹形が乱れて手に負えない状態になってしまうんですよね。一度放置してしまうと、元の形に戻すのに何年もかかることがあります。高所での作業も必要になるため、脚立や専門的な道具も必要ですし、場合によっては業者に依頼しなければならなくなり、費用もかさんでしまいます。

剪定の最適時期を逃すリスク

月桂樹の剪定には適した時期があります。最も適しているのは3月から4月上旬の春先と、9月から10月の秋口です。この時期を逃すと樹勢が弱まったり、翌年の成長に悪影響が出たりすることがあるんです。

仕事や家事で忙しい方にとって、年に複数回のメンテナンスを欠かさず行うのは正直負担になりますよね。

剪定時期目的注意点
3〜4月上旬樹形を整える・不要枝の間引き最も重要な剪定時期
6月中旬〜7月伸びすぎた枝の調整梅雨時期の作業に注意
9〜10月秋の樹形調整冬前の最終メンテナンス

根が強く構造物や配管に影響を与える

月桂樹を庭に植えてはいけない最も深刻な理由がこれなんです。月桂樹の根はとても強く、横にも深くにも広がっていきます。地下では目に見えないからこそ、気づいた時には大きな問題になっていることが多いんですよね。

根の範囲は樹冠の広がりよりもさらに広くなることがあり、半径5メートル以上に達することも珍しくありません。

建物の基礎への影響

月桂樹の根が建物の基礎に近づくと、ひび割れや持ち上げといった構造的なダメージを与える可能性があります。特にブロック塀やコンクリートの駐車場などは、根の圧力で徐々に浮き上がったり歪んだりすることがあるんです。

修理には高額な費用がかかってしまいますよね。

また、根が広がることで他の植物の栄養を奪ってしまい、庭全体のバランスが崩れてしまうこともあります。芝生や花壇の植物が急に元気がなくなったら、月桂樹の根が原因かもしれません。

配管や地下設備へのリスク

水道管やガス管、排水管などの地下埋設物に根が絡みつくと、管を圧迫したり破損させたりする危険性があります。特に古い配管は劣化していることも多く、月桂樹の根の力で簡単に破損してしまうことがあるんです。

水漏れやガス漏れは命に関わる問題にもなりかねません。

建物の基礎や配管から最低でも3メートル以上離して植えることが推奨されています。狭い庭では地植えを避け、鉢植えでの栽培を検討しましょう。

害虫(カイガラムシ)が発生しやすい

月桂樹はカイガラムシという害虫が特に付きやすい樹木として知られています。カイガラムシは葉や枝に白っぽい貝殻のような殻をつけて寄生し、樹液を吸って植物を弱らせてしまうんです。

一度発生すると駆除が大変なんですよね。

カイガラムシは殻に守られているため、通常の殺虫剤が効きにくいという特徴があります。成虫になると薬剤がほとんど効かなくなるので、見つけたらすぐに対処しなければいけません。放置すると樹全体に広がり、隣の植物にも被害が及ぶことがあります。

その他の害虫リスク

カイガラムシだけでなく、アブラムシやハダニといった害虫も月桂樹には発生しやすいんです。これらの害虫は葉の裏側に隠れていることが多く、気づくのが遅れがちになります。

特に風通しが悪い場所では害虫が繁殖しやすくなるため、定期的なチェックが欠かせません。

害虫名特徴主な被害
カイガラムシ白い殻状の外見樹液を吸う・すす病の原因
アブラムシ新芽や葉裏に群生葉の変形・すす病の原因
ハダニ細かい赤茶色の虫葉の色が悪くなる・乾燥

病気(すす病)になりやすい

月桂樹がかかりやすい代表的な病気が「すす病」です。すす病は葉や枝が黒いすすのようなカビで覆われてしまう病気で、見た目も非常に悪くなりますし、光合成を妨げて樹を弱らせてしまいます。

実はこのすす病、カイガラムシやアブラムシと深い関係があるんです。

これらの害虫が出す甘い排泄物(蜜露)にカビが生えることで、すす病が発生します。つまり害虫対策を怠ると、自動的にすす病のリスクも高まってしまうというわけなんですよね。葉が密集していて風通しが悪い環境だと、さらに発生しやすくなります。

すす病の予防と対策

すす病を予防するには、まず原因となる害虫を防除することが最優先です。カイガラムシやアブラムシを見つけたら、早めに駆除しましょう。また、剪定で枝を間引いて風通しを良くすることも重要な予防策になります。

すでにすす病が発生してしまった場合は、黒くなった部分を水で洗い流すか、湿らせた布で拭き取る必要があります。

すす病の予防には、風通しの確保と害虫の早期発見・早期対処が鍵となります。定期的に葉の裏側もチェックする習慣をつけると良いでしょう。

植えてはいけない場所がある

月桂樹には絶対に植えてはいけない場所があります。前述した問題を踏まえると、どこに植えるかの判断がとても重要になってくるんです。

安易に植えてしまうと後で取り返しのつかないことになりかねません。

建物や構造物の近く

建物の基礎から3メートル以内は避けるべきです。ブロック塀やコンクリートの駐車場、ウッドデッキなどの構造物の近くも同様にリスクが高いエリアになります。根が構造物を持ち上げたり破壊したりする可能性があるためです。

配管が埋まっている場所

水道管、ガス管、排水管などの地下埋設物がある場所も絶対に避けましょう。配管図面がある場合は事前に確認し、埋設物から最低でも2メートル以上離して植えることが推奨されています。

狭小スペースや通路沿い

幅1メートル程度の狭いスペースや、人が通る通路の近くも適していません。成長すると通行の妨げになったり、隣地に枝が越境したりする原因になります。敷地境界線から最低でも1.5メートルは離して植えるのが無難でしょう。

日当たりの悪い場所や水はけの悪い土壌

月桂樹は日当たりを好む植物です。日陰では生育が悪くなり、病害虫のリスクも高まります。また水はけの悪い土壌では根腐れを起こす可能性があるため、ジメジメした場所も避けた方が良いでしょう。

植えてはいけない場所理由推奨距離
建物の基礎付近根が基礎を持ち上げる3m以上離す
地下配管の上配管を破損させる2m以上離す
敷地境界線枝が越境する1.5m以上離す
狭小スペース成長すると管理不能鉢植えを検討

月桂樹を庭に植えてはいけない場合の育て方とメリット

月桂樹を庭に植えてはいけない場合の育て方とメリット
栽培方法樹高の目安特徴
地植え5〜10m成長が早く管理が難しい・広いスペースが必要
鉢植え1〜2mサイズ調整がしやすい・移動可能
コンパクト品種(鉢)1m前後元々小型の品種なら管理が容易

鉢植えでコンパクトに育てる方法

月桂樹を庭に植えてはいけない環境でも、諦める必要はありません。鉢植えで育てれば、サイズをコントロールしながら月桂樹の魅力を十分に楽しめるんですよ。

鉢植えなら根の広がりを抑えられますし、移動もできて便利なんです。

適切な鉢のサイズと素材

月桂樹の鉢植えには、直径30センチメートル以上、深さも30センチメートル以上ある鉢を選びましょう。素材はテラコッタや陶器製のものが通気性が良くておすすめです。プラスチック製でも問題ありませんが、その場合は底穴がしっかりあいているものを選んでくださいね。

成長に合わせて2〜3年に1回は一回り大きな鉢に植え替える必要があります。

鉢植えの土づくり

水はけの良い土を使うことが重要です。市販の培養土でも構いませんが、赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を使うとより良い結果が得られますよ。鉢底には鉢底石を敷いて、排水性を高めましょう。

鉢植えでの水やりと肥料

鉢植えは地植えよりも乾燥しやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげてください。ただし過湿は根腐れの原因になるため、受け皿に水を溜めっぱなしにしないよう注意が必要です。

肥料は春と秋に緩効性の固形肥料を鉢の縁に置くだけで十分でしょう。

室内・ベランダでも栽培可能

鉢植えの最大のメリットは、ベランダや玄関先、さらには日当たりの良い室内でも育てられることです。冬の寒さが厳しい地域では、鉢を室内に移動させることで寒害を防げますし、夏の強すぎる日差しからも保護できます。

鉢植え栽培なら樹高を1〜2メートル程度に抑えられるため、狭いスペースでも月桂樹を楽しめます。

正しい剪定時期と方法

月桂樹を美しく健康に保つには、適切な時期に正しい方法で剪定することが欠かせません。剪定を適当にやってしまうと、樹形が乱れたり病害虫のリスクが高まったりするので注意が必要なんです。

ここでは初心者でもできる剪定のコツをお伝えしますね。

年間の剪定スケジュール

月桂樹の剪定は年に2〜3回が理想的です。最も重要なのが3月から4月上旬の春剪定で、この時期に樹形を整え、不要な枝を間引きます。次に6月中旬から7月下旬にかけて、伸びすぎた枝を調整する夏剪定を行いましょう。

さらに成長が旺盛な場合は、9月から10月に秋剪定を追加するとより管理しやすくなります。

真夏(8月)と真冬(12月〜2月)の剪定は避けてください。暑さや寒さのストレスが大きい時期に剪定すると、樹勢が弱まってしまうことがあります。

基本的な剪定方法

剪定には「間引き剪定」と「切り戻し剪定」の2種類があります。間引き剪定は枝を根元から切り取る方法で、風通しを良くするために密集した枝や交差している枝を取り除きます。切り戻し剪定は枝の途中で切る方法で、樹高を抑えたり樹形を整えたりする際に使います。

どちらの方法も清潔で切れ味の良い剪定バサミを使うことが大切です。

STEP
枯れ枝・病害枝の除去

まず最初に、枯れている枝や病気になっている枝、害虫がついている枝を根元から切り取ります。

STEP
不要枝の間引き

内側に向かって伸びている枝、交差している枝、密集している枝を選んで間引きます。樹冠の内部まで風と光が届くようにするのがポイントです。

STEP
樹形の調整

全体のバランスを見ながら、飛び出している枝や長すぎる枝を切り戻して樹形を整えます。自然な丸みを意識すると美しい仕上がりになります。

仕立て方のバリエーション

月桂樹は仕立て方によって印象がガラリと変わります。自然樹形のまま育てるのも良いですが、スタンダード仕立て(幹を高く伸ばして上部だけに樹冠を作る)やトピアリー風(幾何学的な形に刈り込む)にすることもできるんです。

庭の雰囲気に合わせて仕立て方を選ぶと、より一層ガーデニングが楽しくなりますよ。

健康な苗の選び方と基本的な育て方

月桂樹を上手に育てるには、最初の苗選びがとても重要です。良い苗を選べば、その後の管理がずっと楽になりますし、病害虫のトラブルも減らせるんですよね。

園芸店やホームセンターで購入する際のチェックポイントを見ていきましょう。

健康な苗の見分け方

葉が濃い緑色でツヤがあり、黄色く変色していない苗を選んでください。葉の裏側もチェックして、害虫がついていないか確認しましょう。幹がしっかりしていて、ぐらつかない苗が理想的です。

根元がぐらついたり、根が鉢底からはみ出しすぎている苗は避けた方が無難でしょう。

また、できれば接ぎ木苗よりも実生苗の方が丈夫に育ちやすい傾向があります。店員さんに確認してみるのも良いですね。

植え付けの基本

植え付けは春か秋が適期です。地植えの場合は、植え穴を苗の根鉢よりも一回り大きく掘り、腐葉土や堆肥を混ぜ込んで土壌を改良しましょう。植え付け後はたっぷりと水をあげて、根と土を密着させることが大切です。

前述したように、建物や配管から十分に距離を取ることを忘れないでくださいね。

日当たりと水はけ

月桂樹は日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。ただし日陰では成長が遅くなり、害虫がつきやすくなるため、できれば午前中だけでも日が当たる場所を選びたいところです。

水はけの良い土壌が必須で、水が溜まりやすい場所では根腐れのリスクが高まります。

水やりのコツ

地植えの場合、根付いてしまえば基本的に水やりは不要です。ただし、植え付け後の1年間と、真夏の乾燥が続く時期は、土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。鉢植えの場合は前述の通り、土の表面が乾いたら水やりをしてください。

肥料の与え方

月桂樹はそれほど多くの肥料を必要としません。地植えの場合は年に1〜2回、春と秋に緩効性の固形肥料を株元に施す程度で十分です。鉢植えの場合は2ヶ月に1回程度のペースで肥料を与えると良いでしょう。

チッソ分が多すぎると害虫が発生しやすくなるため、バランスの取れた肥料を選ぶことが大切なんです。

寒さ対策

月桂樹は比較的寒さに強い植物ですが、寒冷地では冬の保護が必要になる場合があります。鉢植えの場合は、厳しい寒さが予想される時期には軒下や室内に移動させると安心です。地植えの場合は、株元に腐葉土やバークチップでマルチングをすると根の凍結を防げます。

害虫・病気の予防と対策

月桂樹を長く健康に育てるには、害虫と病気への対応が欠かせません。問題が大きくなる前に予防と早期発見を心がけることで、深刻な被害を避けられるんです。

具体的な対策方法を見ていきましょう。

カイガラムシの対策

カイガラムシは月桂樹の大敵です。早期発見が何より重要なので、週に1回程度は葉の裏側や枝を観察する習慣をつけましょう。白っぽい貝殻状のものを見つけたら、すぐに歯ブラシやヘラでこすり落とします。

数が少なければ物理的に除去するだけで十分です。

大量発生してしまった場合は、カイガラムシ専用の薬剤を使用しましょう。ただし成虫には効きにくいため、幼虫の時期を狙って散布することが重要です。春と初夏が幼虫の発生時期なので、この時期に予防散布をすると効果的なんですよ。

アブラムシ・ハダニへの対応

アブラムシは新芽や若い葉に群がりやすいため、春先は特に注意が必要です。見つけたら水で洗い流すか、牛乳を薄めた液をスプレーすると窒息させられます。化学薬剤を使いたくない場合は、木酢液やニームオイルといった天然由来の防虫剤も効果があります。

ハダニは乾燥した環境で発生しやすいため、葉水(霧吹きで葉に水をかけること)を定期的に行うと予防になります。

すす病の予防と治療

前述の通り、すす病は害虫の排泄物が原因で発生します。つまり害虫対策を徹底することが、すす病の最大の予防策になるわけです。また、剪定で風通しを良くすることで、カビの繁殖を抑えられます。

すでに発生してしまった場合は、黒くなった葉を湿らせた布で丁寧に拭き取りましょう。

ひどい場合は、その枝ごと切り取って処分するのが確実です。切り取った枝は地面に放置せず、ゴミとして処分してくださいね。他の植物に広がるのを防ぐためです。

予防散布のタイミング

病害虫が発生してから対処するよりも、予防的に薬剤を散布する方が効果的な場合があります。特にカイガラムシやアブラムシが発生しやすい春先(3〜4月)と秋口(9〜10月)に、予防散布を検討すると良いでしょう。

ただし薬剤は適切な濃度と間隔を守って使用することが大切です。

問題予防策対処法
カイガラムシ定期的な観察・風通しの確保物理的除去・専用薬剤散布
アブラムシ葉水・適切な施肥水で洗い流す・天然防虫剤
ハダニ葉水・湿度管理葉裏の洗浄・殺ダニ剤
すす病害虫対策・剪定拭き取り・罹患部の切除

料理での利用方法(ローリエ)

月桂樹の葉を乾燥させたものがローリエ(ローレル)と呼ばれるハーブです。自分で育てた月桂樹の葉を料理に使えるのは、家庭栽培ならではの楽しみですよね。

スーパーで買うよりも香りが新鮮で、料理の味わいが格段に良くなるんですよ。

ローリエの収穫と乾燥方法

葉は通年収穫できますが、特に香りが強いのは春から夏にかけての時期です。濃い緑色で傷のない健康な葉を選んで収穫しましょう。収穫した葉は水で洗って水気を拭き取り、風通しの良い日陰で2週間ほど乾燥させます。

完全に乾燥したら密閉容器に入れて保存すれば、1年程度は香りが持続します。

急いでいる場合は、電子レンジで加熱する方法もあります。キッチンペーパーに葉を挟んで、30秒ずつ様子を見ながら加熱すると、数分で乾燥させられるんです。ただし風味は自然乾燥の方が優れています。

煮込み料理での使い方

ローリエの最も一般的な使い方は煮込み料理です。カレー、シチュー、ポトフ、ミートソースなどに1〜2枚加えるだけで、肉の臭みを消して上品な香りをつけてくれます。煮込む際に加えて、食べる前に取り出すのが基本的な使い方です。

長時間煮込むほど香りが引き立つため、じっくり煮込む料理に最適なんですよね。

肉料理・魚料理への活用

ローストビーフやローストチキンを作る際に、肉と一緒にローリエを入れてオーブンで焼くと、臭み消しと香りづけが同時にできます。また、魚の煮付けやアクアパッツァに加えても魚特有の臭みを和らげてくれるんです。

豚の角煮に使うと、より本格的な味わいになりますよ。

ピクルスやマリネでの利用

ピクルスやマリネ液にローリエを1枚入れておくと、爽やかな香りがつきます。特に野菜のピクルスやオイルサーディン風のマリネには相性抜群です。保存瓶に漬け込む際にローリエを一緒に入れておくだけなので、とても簡単なんですよね。

フレッシュな葉の使い方

乾燥させずにフレッシュな状態の葉を使うこともできます。生の葉は香りがマイルドで、スープやソースにそのまま加えても良いでしょう。ただしフレッシュな葉は苦味が強い場合があるので、少量から試してみてくださいね。

ローリエは消化促進や食欲増進の効果があるとされています。ただし大量に摂取するのは避け、料理の香りづけ程度の使用にとどめましょう。

月桂樹を庭に植えるメリット

ここまで月桂樹を庭に植えてはいけない理由をたくさん挙げてきましたが、実は月桂樹には魅力的なメリットもたくさんあるんです。適切に管理できる環境であれば、月桂樹は素晴らしい庭木になりますよ。

どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

一年中緑を楽しめる常緑樹

月桂樹は常緑樹なので、冬でも葉を落とさず一年中緑の景観を楽しめます。落葉樹のように秋に大量の落ち葉を掃除する必要もありませんし、冬の寂しい庭に彩りを添えてくれるんです。

濃い緑色の艶やかな葉は、目隠しとしても機能してくれますよ。

料理に使える実用的なハーブ

前述したように、月桂樹の葉は料理に使えるハーブとして非常に実用的です。市販のローリエを買う必要がなくなりますし、何より新鮮な香りを楽しめるのが大きな魅力なんですよね。必要な時にサッと収穫して使えるのは、家庭菜園ならではの贅沢です。

シンボルツリーとしての風格

月桂樹は古代ギリシャやローマ時代から勝利と栄光の象徴とされてきた歴史ある植物です。オリンピックの月桂冠でも知られていますよね。そんな由緒ある樹木を庭のシンボルツリーとして植えることで、庭全体に格調高い雰囲気をもたらしてくれます。

樹形も美しく、手入れ次第で洗練された姿に仕立てられるんです。

比較的丈夫で育てやすい

問題点ばかりを強調してきましたが、実は月桂樹は基本的には丈夫で育てやすい植物です。病害虫への注意は必要ですが、適切な環境であれば手間をかけなくても健康に育ってくれます。耐寒性もそこそこあり、暖地なら特別な冬対策も不要なんですよ。

初心者でも比較的育てやすい部類に入ると言えるでしょう。

メリットデメリット
一年中緑を楽しめる常緑樹
料理に使える実用的なハーブ
シンボルツリーとしての風格がある
比較的丈夫で育てやすい
目隠しとしても機能する
大きく成長してスペースを圧迫
年2〜3回の剪定が必要
根が構造物や配管に影響
害虫が発生しやすい
すす病になりやすい

よくある質問

月桂樹は風水的に良いのですか?

月桂樹は風水では勝利や栄光を象徴する縁起の良い植物とされています。玄関の近くに植えると良い運気を招くと言われているんです。ただし大きくなりすぎると家に悪影響を及ぼすとも考えられているため、適切なサイズに保つことが重要でしょう。

月桂樹は挿し木で増やすことはできますか?

はい、挿し木で増やすことができます。6月から7月頃に、その年に伸びた若い枝を10〜15センチほど切り取り、下の葉を取り除いて挿し木用の土に挿します。明るい日陰で管理し、土が乾かないように注意すれば、1〜2ヶ月で発根しますよ。

毒性のある類似植物との見分け方はありますか?

月桂樹と間違えやすいのが夾竹桃(キョウチクトウ)ですが、これは有毒なので注意が必要です。月桂樹の葉は楕円形で厚みがあり、揉むと強い芳香がありますが、夾竹桃の葉は細長く、匂いがあまりしません。購入時は必ず学名(Laurus nobilis)を確認しましょう。

地植えから鉢植えに変更することはできますか?

可能ですが、タイミングと方法に注意が必要です。春か秋の適期に、根鉢を崩さないよう慎重に掘り上げ、大きめの鉢に植え替えます。ただし大きく育った木の移植は難しく、根を傷めると枯れてしまう可能性もあるため、若い木のうちに移植するのが理想的です。

ローリエとローレルは同じものですか?

はい、同じ月桂樹の葉を指す呼び名です。ローリエはフランス語由来、ローレルは英語由来の呼び方で、どちらも乾燥させた月桂樹の葉を意味します。日本では「ローリエ」の呼び名が一般的ですが、どちらを使っても問題ありません。

月桂樹の花はいつ咲きますか?

月桂樹は4月から5月頃に小さな黄白色の花を咲かせます。花自体は目立ちませんが、近づくと良い香りがするんです。雌雄異株なので、雌株に実をつけさせたい場合は近くに雄株も必要になります。実は秋に黒紫色に熟しますが、食用には適していません。

月桂樹を庭に植えてはいけない場合の賢い対応策

ここまで月桂樹を庭に植えてはいけない理由から、上手に育てる方法まで詳しく見てきました。最後に重要なポイントをまとめておきますね。

  • 月桂樹は樹高10メートル以上に成長する可能性があり狭い庭では管理が困難
  • 年に2〜3回の定期的な剪定が必要で手入れを怠ると手に負えなくなる
  • 根が強く広範囲に広がるため建物の基礎や配管から最低3メートル以上離して植える必要がある
  • カイガラムシが発生しやすく早期発見と風通しの確保が重要
  • すす病は害虫の排泄物が原因なので害虫対策が予防の鍵
  • 建物近く・配管上・狭小スペースには絶対に植えない
  • 鉢植え栽培なら樹高を1〜2メートルに抑えられ移動も可能
  • 剪定の最適期は3〜4月上旬で真夏と真冬は避ける
  • 間引き剪定で風通しを確保することが病害虫予防の基本
  • 健康な苗を選ぶには葉の色とツヤ、根の状態をチェック
  • 日当たりと水はけの良い環境が健全な生育に不可欠
  • 収穫した葉を乾燥させればローリエとして料理に活用できる
  • 常緑樹なので一年中緑を楽しめ目隠しとしても機能する
  • シンボルツリーとして格調高い雰囲気を庭にもたらす
  • 適切な環境と管理があれば比較的丈夫で育てやすい植物

月桂樹を庭に植えてはいけないと言われる理由は確かにたくさんありますが、それらを理解した上で適切に対処すれば、素晴らしい庭木として長く楽しむことができるんです。

特に鉢植えでの栽培は、サイズをコントロールしやすく初心者にもおすすめの方法ですよ。

自分の庭の環境や管理できる時間を考えて、月桂樹との付き合い方を決めてみてくださいね。適切に育てた月桂樹の葉で作るカレーやシチューの美味しさは、きっとあなたのガーデニングライフをより豊かにしてくれるはずです。

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