「さあ、ガーデニングを始めよう!」そう意気込んでホームセンターに行くと、ずらりと並んだ道具の数々に圧倒されてしまった…そんな経験はありませんか?
こんにちは、『ガーデニングLABO』のミドリです。
何を隠そう、15年以上前の私も全く同じでした。「きっと全部必要になるはず」と思い込み、よく分からないまま多くの道具を買い込み…しかし、実際に毎年使っているのは、ほんの一握り。残りは物置の肥やしになっています。
この記事では、私のたくさんの失敗経験から導き出した、「これさえあれば、まず困らない」と断言できる、本当に必要な基本道具を7つだけに厳選し、具体的なおすすめ商品とあわせてご紹介します。
高価な道具や専門的な道具は、ガーデニングに慣れてからで十分。まずは最小限の投資で、植物を育てる楽しさを存分に味わいましょう!
※この記事には、アフィリエイトリンクが含まれています。商品やサービスをご紹介し、皆様のお役に立てる情報を提供するために、リンクを設置させていただいております。
最初に揃えるべきガーデニング道具7選
- ① 移植ごて(スコップ)
- ② 園芸用グローブ(手袋)
- ③ じょうろ
- ④ 剪定ばさみ
- ⑤ 熊手(くまで)
- ⑥ 園芸用バケツ
- ⑦ 園芸用はさみ
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
① 移植ごて(スコップ):全ての基本となる相棒

何に使うの?
花の苗や野菜の苗を植えるための穴を掘ったり、鉢に土を入れたり、ちょっとした雑草を根こそぎ掘り起こしたり。ガーデニングにおける全ての「掘る」「すくう」作業で活躍する、まさに相棒と呼ぶべき道具です。
選び方のポイント
- 素材:ステンレス製がおすすめ。サビに強く、土の付着も少ないため手入れが簡単で長持ちします。
- 形状:少し深さ(カーブ)があるもののほうが、土をすくう時にこぼれにくく使いやすいです。目盛りが付いているタイプは、球根を植える深さを測るのに便利。
- 持ち手:自分の手にしっくり馴染むものを選びましょう。木製は温かみがあり、樹脂製は軽くて滑りにくいのが特徴です。
ミドリのおすすめはコレ!
千吉 オールステンレス製 スコップ 錆びにくい 約290mm 細 移植タイプ
サビに強いステンレス製で、持ち手まで一体型の丈夫な作りが魅力。目盛り付きなので、球根などを植える深さを測るのにも重宝します。品質と価格のバランスが良く、最初の一本として間違いない定番品です。

ミドリのワンポイントアドバイス

100円ショップでも手に入りますが、個人的にはホームセンターで1,000円前後で売られている、少ししっかりした作りのものをおすすめします。力を入れても曲がらず、長く使えるので結果的にコスパが良いですよ。
② 園芸用グローブ(手袋):安全と清潔のために


何に使うの?
土や肥料で手が汚れるのを防ぐだけでなく、トゲのある植物や虫から手を守り、思わぬケガを防ぐための必需品です。爪の間に土が入るストレスからも解放されます。
選び方のポイント
- 素材:手のひら側がゴムでコーティングされているタイプが万能です。滑りにくく、防水性もあるので土が湿っていても安心。
- サイズ:必ず試着して、自分の手にフィットするものを選びましょう。大きすぎると作業がしにくく、小さすぎると手を痛める原因になります。
- 長さ:手首までしっかり覆われる長さがあると、土や虫が入り込みにくく快適です。
ミドリのおすすめはコレ!
東和コーポレーション(TOWA) ガーデニング用手袋 With Gardenシリーズ
優れたフィット感と、道具が滑りにくい特殊なゴムコーティングが特徴。何よりデザインがおしゃれなので、面倒な草むしりも少しだけ楽しい気分にさせてくれます。様々なカラーや柄から選べるのも嬉しいポイント。


ミドリのワンポイントアドバイス



バラのように鋭いトゲがある植物を扱う予定があるなら、合成皮革や本革でできた厚手のグローブを別に用意すると万全です。まずは万能なゴムコーティングタイプを1つ持っておきましょう。
③ じょうろ:植物への優しい水分補給


何に使うの?
植物への水やりに使います。特に、植えたばかりの苗や種まき後の繊細な土には、ホースの水圧は強すぎます。じょうろの柔らかいシャワーで優しく水をかけることで、土が固まったり、種が流されたりするのを防ぎます。
選び方のポイント
- 素材:軽くて扱いやすいプラスチック製が初心者にはおすすめです。アンティーク調のブリキ製もおしゃれですが、重さとサビやすさが難点。
- 容量:4L~6L程度のものが、水の重さと水やりの効率のバランスが良く、一般的です。ベランダガーデンなら2L程度の小型のものでもOK。
- はす口:先端のシャワー部分(はす口)が取り外せるタイプを選びましょう。はす口を付ければシャワー、外せば株元への水やり、と使い分けができて非常に便利です。
ミドリのおすすめはコレ!
新輝合成(TONBO) トンボ ファーム じょうろ 6L
軽くて丈夫、そしてリーズナブルと三拍子そろった定番中の定番。はす口の穴が細かく、植物に優しい柔らかな水が出ます。もちろん取り外しも可能。最初に買うなら、これで間違いありません。


ミドリのワンポイントアドバイス



はす口の穴が細かいものほど、優しい水が出ます。デザイン性も大切ですが、まずは機能性を重視して「はす口が外せるか」「穴は細かいか」をチェックしてみてください。
④ 剪定ばさみ:植物を健康に保つメス


何に使うの?
花の咲き終わった「花がら」を摘んだり、枯れた枝や混み合った枝を切ったりと、植物のお手入れに欠かせない道具です。植物を病気から守り、風通しを良くして健康に育てるために、まるでお医者さんのメスのように活躍します。
選び方のポイント
- 切れ味:最も重要なポイントです。切れ味の悪いハサミは枝の細胞を潰してしまい、病気の原因になります。信頼できる園芸メーカーのものを選びましょう。
- サイズ:自分の手の大きさに合ったものを選びましょう。グリップ部分が手にしっかりフィットするか確認を。
- 手入れのしやすさ:使った後は、樹液(ヤニ)を拭き取ることが長持ちの秘訣。シンプルな構造のものが手入れしやすいです。
ミドリのおすすめはコレ!
岡恒 剪定鋏 200mm ユニーク No.103
「迷ったらこれを買え」と言われる、まさに王道の一品。プロの植木職人さんからの信頼も厚く、その切れ味は感動的ですらあります。少し値は張りますが、これ一本あれば太い枝もスパッと切れて、一生モノとして活躍してくれます。


ミドリのワンポイントアドバイス



剪定ばさみだけは、少し奮発してでも良いものを買う価値があります。2,000円以上のものを選ぶと、切れ味が全く違うことに驚くはずです。スパッと切れる感覚は快感で、お手入れが楽しくなりますよ。
⑤ 熊手(くまで):土をほぐし、ゴミを集める


何に使うの?
ここでは、片手で使える小型の熊手(ハンドくまで)を指します。固くなった土の表面を軽くほぐしたり(中耕)、小さな雑草をかき集めたり、落ち葉を集めたりするのに使います。土に空気を含ませることで、植物の根の張りを良くする効果もあります。
選び方のポイント
- 爪の数:3本爪のものが一般的で、土をほぐす、集める、両方の作業でバランス良く使えます。
- 一体型か:爪の部分と持ち手の付け根がしっかりしているものを選びましょう。安いものは、使っているうちにグラグラしてくることがあります。
ミドリのおすすめはコレ!
千吉(Senkichi) 忍者クマデ
移植ごてと同じ千吉ブランドの定番品。軽くて丈夫なのはもちろん、爪の角度が絶妙で、土をほぐす作業が非常にはかどります。価格も手頃なので、最初の一個におすすめです。


千吉(Senkichi) クマデ付ピンセット
観葉植物や多肉植物など、小さい植物をメインで育てたい場合は、こちらのピンセット付きのクマデも1個持っておくと便利です。


ミドリのワンポイントアドバイス



移植ごてとセットで売られていることも多いです。同じメーカーで揃えるとデザインに統一感が出て、愛着も湧きやすいですよ。
⑥ 園芸用バケツ:縁の下の力持ち


何に使うの?
土や肥料を混ぜ合わせたり、抜いた雑草や切った枝を入れたり、道具をまとめて運んだり…。一つあるだけで作業効率が劇的にアップする、まさに縁の下の力持ち。専用のものでなくても構いません。
選び方のポイント
- 素材:軽くて丈夫なプラスチック製が最適です。
- 容量:10L~15L程度の容量があると、土を混ぜる作業にも余裕が生まれます。
- 目盛り付き:液体肥料を希釈する際に、目盛りが付いていると非常に便利です。
ミドリのおすすめはコレ!
GORILLA TUB (ゴリラタブ) Mサイズ 26L
園芸好きならずとも知っている、万能バケツの代名詞。柔らかい素材でできているので、片手で持ち運んだり、土を注いだりするのが簡単です。耐久性も抜群で、収納ボックスとして使ってもおしゃれ。


ミドリのワンポイントアドバイス



最近は、おしゃれで丈夫な園芸用バケツ(タブトラッグスなど)も人気です。使わない時は収納ボックスにもなるので、デザインにこだわって選ぶのも楽しいですよ。
⑦ 園芸用はさみ:細かい作業はお任せ


何に使うの?
剪定ばさみは太い枝用、こちらは細い茎や葉っぱ用、と使い分けます。ハーブを収穫したり、花の苗ポットのラベルを切ったり、麻ひもを切ったりと、細かい作業で大活躍。小回りが利くので、剪定ばさみでは入り込めないような、込み入った場所の葉を切るのにも便利です。
選び方のポイント
- 刃の形状:刃先が細く尖っているもののほうが、細かい作業がしやすいです。
- 素材:こちらもステンレス製がサビに強くおすすめです。フッ素加工されているものは、ヤニが付きにくいというメリットも。
ミドリのおすすめはコレ!
坂源(Sakagen) ハンドクリエーション F-170
多くのガーデナーやフラワーアレンジメントのプロに愛用されているベストセラー。刃に施されたフッ素樹脂加工のおかげで、テープや樹液が付きにくく、お手入れが非常に楽です。驚くほど軽い切れ味で、細かい作業のストレスがなくなります。


ミドリのワンポイントアドバイス



文房具のハサミでも代用できなくはないですが、すぐに切れ味が悪くなったり、サビてしまったりします。園芸専用のものを一つ持っておくと、ストレスなく作業ができますよ。
まとめ:まずは7つの神器から始めよう
今回は、ガーデニング初心者が最初に揃えるべき、本当に必要な基本道具を7つご紹介しました。
- ① 移植ごて:掘る・すくうの基本
- ② 園芸用グローブ:安全第一
- ③ じょうろ:優しい水やり
- ④ 剪定ばさみ:植物の健康管理
- ⑤ 熊手:土のコンディションを整える
- ⑥ 園芸用バケツ:作業効率アップ
- ⑦ 園芸用はさみ:繊細な作業に
この7つがあれば、ほとんどの基本的なガーデニング作業に対応できます。まずはこの「7つの神器」を揃え、植物との対話を楽しんでみてください。
そして、作業に慣れてきて「もっとこんな道具があったら便利だな」と感じた時が、新しい道具を買い足すベストなタイミングです。
この記事が、あなたのガーデニングライフの第一歩を、より楽しく、より豊かなものにするお手伝いができれば幸いです。